猛き黄金の国 岩崎弥太郎 / 本宮ひろ志
2005.07.09 by Katsuhito | Filed under book&other.本宮ひろ志さんの「猛き黄金の国 岩崎弥太郎」を読了しました。
土佐井ノ口村の地下浪人・岩崎弥太郎は、何の役にもつけぬ自分の身分と世の役にもたたぬ学問に失望し、荒れた毎日を送っていた。そんな時、アメリカ帰りのジョン万次郎から、広大な外国と、「カンパニー」の話を聞き、触発された弥太郎は江戸へ出る決意をするが…!?
吉田東洋が暗殺され、世が大きく動く中、土佐に戻っていた弥太郎は、再び長崎出張の命令を受ける。長崎で本格的な活動を開始した弥太郎は八年ぶりに坂本竜馬と再会し、海援隊カンパニーを共に率いて行こうと約束をする。そんな矢先、竜馬が暗殺され…!?
土佐藩から九十九商会を買い取り、名も三菱商会と変えて、名実ともに弥太郎個人のカンパニーが誕生した。しかし、その前途には、弥太郎のやり方を快く思わない政府の後ろ盾を受けた共同運輸との、壮絶な戦いが待ち受けていた! 岩崎弥太郎の立志伝、ここに完結!!
三菱財閥(三菱グループ)の創始者として、岩崎弥太郎の名前を知っていても、その人がどのように生きたかは知りませんでした。これを読むと、それがよくわかります。
「おーい!竜馬」の中で、何度となく出てきた弥太郎ですが、その描かれ方とは全く違っていました。事実上、竜馬の海援隊を引き継ぐことになったエピソードが印象的で、それを語るその後の弥太郎が泣かせます。弥太郎は、”竜馬が夢見た世界”を生きたのですね。
坂本龍馬だけでなく、吉田東洋、三井(三井越後屋,三越)、住友、渋沢栄一との関係など、さまざまな人物との関係が描かれています。もちろん史実と物語では異なる部分もあるはずですが、それを含んだ上で興味深く読みました。また、松井道夫さんが前に務めていた会社・日本郵船(株)の設立経緯に、思わず唸ってしまいました。
江戸から明治を熱く駆け抜けた実業家・岩崎弥太郎の”凄み”が伝わってきて、背筋がゾクゾクします。
>>猛き黄金の国 岩崎弥太郎(1)
>>猛き黄金の国 岩崎弥太郎(2)
>>猛き黄金の国 岩崎弥太郎(3)


