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  └ 好き嫌いで人事 / 松井道夫 (2005年12月26日)

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好き嫌いで人事 / 松井道夫

2005年12月26日 [ book&other ]

かなり過激なタイトル。
しかし、その言葉に隠されているのは、新時代を見据えた彼の"確信"です。

松井証券(株)・松井道夫社長の「好き嫌いで人事」を読了しました。

好き嫌いで人事 / 松井道夫
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◎社員1人当たり経常利益1億5000万円を稼ぐ松井証券の経営の秘訣を、社長自身が初めて著わす
万年ブービーだった松井証券を、リテール分野では野村証券を追い抜くまでに生まれ変わらせたことで知られる松井社長。その原動力となったのは、ネットトレードへの特化などの経営施策とともに、社員を活性化させる独特の人材マネジメントであった。同社は社員150名で226億円の経常利益を稼ぎ出す、超高効率、高収益企業として知られる。本書は、松井社長が初めて、その少数精鋭経営の背景にある、人材マネジメントに対する独特の考え方、仕組みを明かすものである。

◎人事評価は「好き嫌い」で行なうのがいちばんいい
松井証券の人事制度は、ボーナスや退職金もない、完全年俸制。そして、その年俸を決める基準は、成果主義でも能力主義でもない「実力主義」である。輪切りにした評価項目を積み重ねるのではなく、トータルな人間としての評価をタテとヨコからつけるというものだ。その評価の基準は結局「好き嫌い」であり、人間同士が集う会社という器においては、それこそが真実を語ると松井社長はいう。その他にも、「採用は縁故に限る」「頑張って働いてはいけない」など、同社の人材マネジメントにはユニークで興味深い考え方があふれている。

◎本書で初めて明かす、証券業界への新たな宣戦布告も!
一方、そうした精鋭社員を率いて取り組む次なるターゲットにも言及。松井社長はこれまでにも「株式保護預かり手数料の無料化」で証券業界を震撼させたが、本書においては証券業界に残された一大タブーを打ち破るための布石を打ちつつあることを断言している。成果主義への懐疑など、日本型から脱皮したはずの経営のあり方に、さらに転換点が差し掛かっている昨今、松井社長の発想法と取り組みは大いに示唆に富む。業界やポジションを超えた多くのビジネスパースンに、ぜひとも手に取ってもらいたい一冊である。

<出版社より>
*     *     *     *     *

本書には、「おやんなさいよ でも つまんないよ:[KW]」や「みんなが西向きゃ俺は東:[KW]」から更に前進した松井さんがいます。

人事面の話以外は「講演CD〜成功を捨て去る「逆転の発想」:[KW]」と大きくは変わりません。
しかし、文字として細かく書かれていますので、詳細に検証するには本書は有効です。

しかし何といっても、人事面の仔細な内容がこれほど書かれているというのが面白いです。
このような他社の社内情報は、通常は目にする機会はありません。
それを書物として出版してしまうところに、自信を感じます。

松井さんの話は、いつ聞いても示唆に富んでいます。
本書も内容が濃く、感想をまとめることは困難と判断しました。
そこで、印象に残った言葉を3つだけ取り上げておきます。

人間、誰しも過去の成功体験にすがる。しかし、ビジネス環境は無常なまでの激しさで変化する。永遠の成功体験なんてものはありえない。むしろ、「成功は失敗のもと」になるリスクが日々高まっているのがいまの時代である。 <松井道夫>
現場に出て社員の肩を叩いて励ますことは社長の仕事ではない。社長室で座禅を組んで瞑想し、そこで導き出された哲学を社員に説くことである。そして、それに沿った戦略・戦術を社員に考えさせ、かつ、実行させることである。そして、結果責任はすべて自分が負うということである。 <松井道夫>
会社の立ち上げ、起業にあたっていちばん大事なことは、自分は資本家になるという意識である。それを持ち続けたうえで事業経営に乗り出さなければ、将来、たとえ成功しても、真の果実を得ることははい。 <松井道夫>


耳に心地のいい「成功哲学」ばかり読んでいても、前に進むとは思えません。
だから、こんな刺激的な本が、私はかなり好きです。


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[ 著者:Katsuhito 2005年12月26日 ]

  好き嫌いで人事 / 松井道夫
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