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世に棲む日日 全四巻 / 司馬遼太郎
2007年09月26日 [ book&other ]
司馬遼太郎さんの「世に棲む日日 全四巻」を読了しました。
嘉永六(1853)年、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕か、をめぐって、国内には、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れる。この時期骨肉の抗争をへて、倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ吉田松陰と後継者たる高杉晋作があった。変革期の青春の群像を描く歴史小説全四冊。 <出版社より>
海外渡航を試みるという、大禁を犯した吉田松陰は郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。そして安政ノ大獄で、死罪に処せられるまでの、わずか三年たらずの間、粗末な小屋の塾で、高杉晋作らを相手に、松陰が細々とまき続けた小さな種は、やがて狂気じみた、すさまじいまでの勤王攘夷運動に成長し、時勢を沸騰させてゆく。 <出版社より>
狂躁の季節がきた。長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。元冶元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗…そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧で藩には佐幕政権が成立する。が、高杉は屈せず、密かに反撃の機会を窺っていた。 <出版社より>
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進攻するが、時運はすでに移り変っていた。維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもはや死の床にあった。 <出版社より>
幕末を苛烈に生きた子弟を描く巨編。
今から40年位前に書かれた、史実を基にした歴史小説です。
吉田松陰と高杉晋作を軸にした幕末が書かれています。
私には、前半の吉田松陰の部分が印象に残りました。
この前半はかなり地味で、物語として描かれることが少ない部分です。
しかし、ここで語られる松陰の強烈なまでの「狂」の個性、心に突き刺さってきます。
長州がなかったら、そして松蔭がいなかったら、歴史は別のものになっていたのでしょう。
著者自らが書いた「文庫版あとがき」がまた興味深いです。
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[ 著者:Katsuhito 2007年09月26日 ]
世に棲む日日 全四巻 / 司馬遼太郎
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