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└ ウェブ時代をゆく〜いかに働き、いかに学ぶか / 梅田望夫 (2008年01月21日)
ウェブ時代をゆく〜いかに働き、いかに学ぶか / 梅田望夫
梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく〜いかに働き、いかに学ぶか」を読了しました。

>> ウェブ時代をゆく〜いかに働き、いかに学ぶか / 梅田望夫
現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために―。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。「ウェブ進化論」完結篇。 <出版社より>
江戸が明治になり、世の中の仕組みの多くが一変する。
このような大きな時代の流れに出会ったとき、一個人は無力である。
いまウェブによって、まさにそれが起こりつつある。
ネットの善悪、清濁、可能性と危険、そんな矛盾すべてを飲み込みながら、時代は前に進む。
後戻りはしない。
ならば、一個人である我々は、その中でどうサバイバルするか...。
「私は、知的生産に必要な自分の情報をかなりネットの「あちら側」に移している」 (p.155)
「間違いなく十年後には、知的生活を送りたい人にとって最高の環境がウェブ上にできあがっているはずだ」 (p.159)
うむぅ、わくわくする。
楽しみで仕方がない。
<組織は仕事にこんな兆候があると危険だという注意事項五つ>
(1)「世の中と比べ、おそろしくゆったり時間が流れている」組織は要注意
(2)「毎日同じことの繰り返しで変化があまりない」仕事は要注意
(3)「新しいことを何もしない」ことが評価される社風は要注意
(4)小さなことでも個に判断させず、判断に責任を集団に分散する傾向のある会社は要注意
(5)幹部の顔ぶれを眺めたとき、「その会社に関するプロ」ばかりが重用されている会社は要注意
なるほど。
我が社も気をつけねば。
<ウェブ・リテラシーとは>
(1)ネットの世界がどういう仕組みで動いているかの原理は相当詳しく徹底的に理解している。
(2)ウェブで何かを表現したいと思ったらすぐにそれができるぐらいまでのサイト構築能力を身につけている。
(3)「ウェブ上の分身にカネを稼がせてみよう」みたいな話を聞けば、手をさっさと動かしてそこに新しい技術を入れ込んだりしながらサイトを作って実験ができる。広告収入の正確な流れも含め「バーチャル経済圏」がどういう仕組みで動いているかの深い理解がある。
(4)ウェブ上に溢れる新しい技術についての解説を読んで独学できるレベルまで、ITやウェブに対する理解とプログラミング能力を持つ。 (p.209)
んんぅ、サバイバルの道は険しい。
覚悟が必要である。
「私はオプティミズム(楽天主義)を基本姿勢にウェブ進化を見つめて考えていきたいと思う」 (p.13)
「「時代の大きな変わり目」を生き、サバイバルするのは大変なことだ。私たちはいま、幸か不幸か、好むか好まざるかにかかわらず、そういう時代を生きている」 (P.236)
「地球上はさまざまな矛盾や難題に満ちているが、それは過去から現在に至るまでずっとそうだったのであって、そう簡単に大きな破局を迎えたりはしない。人類の叡智をその程度は信頼してよいと思う」 (p.237)
「これからの時代にウェブ・リテラシーを持ち、サバイバルの意志を持って、リアルとネットを創造的に行き来しながら努力すれば、きっと道は開ける。ウェブは「志」を持つ人にとって大いなる味方たる強力な存在なのだ」 (p.239)
「ネットは個をエンパワーする。「もうひとつの地球」はこれからますます大きくなる」 (p.240)
明るくて、前向きで、夢がある。
著者がいうこれらの言葉が気持ちいい。
ウェブ進化論:[KW]も同様であった。
著者の文章全体の根底に流れている"前向きな姿勢"に共感する。
変化に対して、否定的に語る人が多いように思う。
ネガティブな面から捕らえた方が賢そうにみえる...という部分があるからかもしれない。
ただ、この手の話は聞いていて少し不快になることが多い。
その点、著者の「世の中は良くなっていく」という思考は楽天的だ。
脳天気...という人もいるだろう。
しかし、私はこういうことを堂々と主張する人がいることを嬉しいく思う。
- <目次>
- 序章 混沌として面白い時代
- 一身にして二生を経る
- オプティミズムを貫く理由
- 「群衆の叡智」元年
- グーグルと「産業革命前夜」のイギリス
- 学習の高速道路と大渋滞
- ウェブ進化と「好きを貫く」精神
- リアルとネットの境界領域に可能性
- フロンティアを前にしたときの精神的な構え
- 第一章 グーグルと「もうひとつの地球」
- 営利企業であることの矛盾
- グーグルはなぜこんなに儲かるのか
- 奇跡的な組み合わせ
- グーグルの二つ目の顔
- 「もうひとつの地球」構築の方程式
- 「経済のゲーム」より「知と情報のゲーム」
- 利便性と自由の代償としての強さを
- 第二章 新しいリーダーシップ
- 人はなぜ働くのか
- まつもとゆきひろが起こした「小さな奇跡」
- オープンソース成功の裏には「人生をうずめている人」あり
- ウェブ2・0時代の新しいリーダー像
- ウィキペディアのリーダーシップ
- 「知と情報のゲーム」と「経済のゲーム」の間に起きる齟齬
- 事業機会を失ってもコミュニティの「信頼」を
- なぜネットでは「好きなことへの没頭」が続けられるのか
- 良きリーダーの周囲に良き「島宇宙」ができる
- 総表現社会参加者層の台頭
- 第三章 「高速道路」と「けものみち」
- 高速道路を猛スピードで走る少女
- 日本のシステムで息苦しい思いをしている人のために
- 「高く険しい道」をゆくには
- 「見晴らしのいい場所」に行け
- 高速道路を降りて「けものみち」を歩く
- 「五百枚入る名刺ホルダー」を用意しよう
- 「流しそうめん」型情報処理、つながった脳、働き者の時代
- 「けものみち力」とは/正しいときに正しい場所にいる
- 第四章 ロールモデル思考法
- ロールモデル思考法とは何か
- なぜ「経営コンサルティング」の世界に進んだか
- ロールモデルの引き出しをあける
- 「十九世紀初頭の新聞小説」とブログ
- 日本の若者を応援するときのロールモデル
- 自分の志向性を細かく定義するプロセス
- ブログと褒める思考法
- 生きるために水を飲むような読書、パーソナル・カミオカンデ
- 行動に結び付けてこそのロールモデル思考法
- 第五章 手ぶらの知的生産
- 知のゴールデンエイジ
- 世界中の講義・講演を瞬時に共有できる時代
- 十年後には「人類の過去の叡智」に誰もが自由にアクセスできる
- 手ぶらの知的生活
- これからの知的生活には資産より時間
- ネットは知恵を預けると利子をつけて返す銀行
- 「文系のオープンソースの道具」が欲しい
- 群衆の叡智を味方につける勉強法
- ネット空間の日本語圏を知的に豊穣なものに
- 第六章 大組織VS.小組織
- 情報共有と信頼
- やりたいと思う仕事に自発的に取り組む
- 情報共有と結果志向型実力主義
- 有事には情報共有を前提とした組織になる
- 小さな組織は情報共有で強靭になれる
- 小さな会社で働き、少しでもいい場所に移ろう
- 「三十歳から四十五歳」という大切な時期を無自覚に過ごすな
- 自らの内部にカサンドラを持て
- 「古い価値観」に過剰適応してはいけない
- 第七章 新しい職業
- 「新しい職業」と「古い職業」
- 「新しい職業」の誕生を信じる人は「ウェブ・リテラシー」を
- オープンソースが生んだ新しい「雇用のかたち」
- 「志向性の共同体」とスモールビジネスの経営
- スモールビジネスとベンチャー
- ビル・ゲイツの後半生を徹底肯定する
- 世界の難題の解決にネットが本格的に利用される時代
- 終章 ウェブは自ら助くる者を助く
- 人工国家に似た「もうひとつの地球」ができれば
- より求められる「自助の精神」
- サバイバル優先、すべては実力をつけてから
- あとがき
[ 著者:Katsuhito 2008年01月21日 ]
ウェブ時代をゆく〜いかに働き、いかに学ぶか / 梅田望夫
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